探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.59【探訪――伏条台杉群生地】
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 左=自然環境保全地域の入口(保護区へは「立入禁止」の注意書き)  右=伐り取った跡が残る「盤取杉」
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 左=一株から伏条したとされる「三本杉」  右=箕毛谷の源流に立つ「谷守杉」
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 幹周15メートル以上ある「平安杉」
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 白い花が浮かび上がる片波川西谷源流
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 中学・高校時代から何十年の時間を隔てて、このところ北山や比良を訪ね歩いている。かつて、「ジャンジャン」(ヤブコギ)しないと登頂できなかったピークがいとも簡単に登れたりして、その変貌ぶりに驚くこともしばしばだ。
 でも、以前の雰囲気をとどめている山稜や樹林に出会うと、山の環境なんてそんなに違わないと感じたりもする。全域を見渡せば、いちばん異なるのはクマザサなどが枯れたことぐらいだろうか。そして、人工的なものは林道の敷設である。
 片波川源流や鍋谷山(井ノ口山)周辺の伏条台杉を訪ねて、丹波広域基幹林道の現状も目のあたりにした。尾根筋から眺めた流域一帯はタムシバの白い花で覆われ、アシウスギだけでなくそうした景観や樹林こそ守られるべきだと感じた。なんとも良い眺めだった。
 この地域の一部は、京都府の「自然環境保全地域」で立入りが制限されている。人は閉め出すが、林道は造られていくのである。昔の姿を知っている者にとって、違和感を感じる光景だった。
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