探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.578【西塔(南尾谷)の眺望】
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南尾谷上部の林道から北北西方向を望む(山間の盆地は大原。背後に北山の山なみが連なる)
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遠景左は愛宕山・竜ヶ岳・朝日峯の尾根。中景右に十三石山が目立つ(朝日峯の手前は神山)
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遠景左は棧敷ヶ岳。手前に魚谷山と貴船山の山稜が横たわる。前景中央は瓢箪崩山の尾根
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中景中央は金毘羅山・翆黛山。後ろに天ヶ岳が重なる(遠景左は雲取山。右手は大見尾根)
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大原盆地の背後は焼杉山。前景右は横高山・水井山(間の遠景は天ヶ森と後ろに皆子山の山稜)
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 京都(八瀬)から延暦寺西塔に通じる参詣道を踏査していた頃、八丁谷流域はもっとも興味を惹かれるエリアであった。西塔の堂舎は早くに衰退したため、わからないことばかりだったからである。尾根や谷を歩くと、石仏や五輪塔があちこちで無造作に散らかっており、かつての隆盛を偲ぶことができた。ふと見上げると、周囲はコアジサイの花に包まれていたり多くの草花が足元にあった。
 久しぶりに足を延ばすと、先年の台風被害によるものか、すっかり明るく開けた景観に変わっていた。確かに、上部は以前から明るい伐採・植林地だったが、いっそう眺めがよくなった印象である。この日は温度と湿度が高く霞んでおり、空気の澄んだときに再び訪ねてみたくなった(2020.6.16)。
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