「京都再発見」の講座で相楽郡精華町の丘陵を歩いてきた。最高峰の嶽(たけ)山は標高260mで、京田辺市の打田(うつた)との境界に位置する。旧東畑(ひがしばた)村はきめ細かな土の産地として知られており、陶土や研磨剤として利用されていた。その特性を生かした池を造る技術も高かったという。そうした人々の暮らしとかかわる風景を訪ねながら、学研都市の公園・緑道・名所をつないで「祝園(ほうその)」駅まで歩いた。 この日は、京都市内北部や大津市では雪が舞い、湖西線の列車が遅れる雪模様だった。しかし、山城地方はさすがに晴れ間が覗いている。風は冷たいので、アウターを着たまま「東畑」バス停から歩き始めた。専光寺近くから山に取り付くと、結界から明瞭な道が竹林に延びている。わずか10分ほどで山頂に到着。最近手が加えられたのか、東面の眺めがよく、東大寺の大屋根(金堂)がはっきり見える。また、北側の行者像は御堂に守られていた。 下山して鳥谷公園で昼食の休憩にする。生駒山が近い。午後は「けいはんな記念公園」で梅花の薫りを楽しみ、「畑ノ前公園遺跡ノ杜」から河井寛次郎が好んだという「釈迦ノ池」に立ち寄った。これまで行く機会がなかった精華町。そのトレッキングはなかなか興味深かった(2020.2.18)。 |