探山訪谷[Tanzan Report] |
No.547【奈良の里歩き】 |
大国見から奈良盆地を見下ろす |
矢田丘陵(前)と生駒山(後)が浮かび上がってきた |
米谷の民家(奈良市) |
中家環濠居宅(安堵町) |
上窪田の民家(安堵町) |
天理の東側にある大国見へ久しぶりで出かけた。国見山と言われる場合も多く、近年の地形図では大国見山と表記されるピークである。アーケードの商店街を出発し、石上神宮から桃尾ノ滝を経て山頂に達する。下山は北側の岩屋町を巡って天理駅へ戻ることにした。この日はあいにく一日中雨が降ったり止んだりで、とても国見をできる状況ではなかった。ただ、一瞬だが生駒山が姿を現す場面もあった。 奈良盆地には大和棟をはじめ豪壮な家屋や屋敷が多い。環濠集落や寺内町など歴史を感じる風景も行き帰りの楽しみのひとつである。天理駅で解散し、気になっていた安堵町上窪田の中家住宅(国重要文化財)に立ち寄ってみた。 二重の堀に囲まれた館は中世の雰囲気を色濃く漂わせている。邸内は事前の予約が必要なので外周をひと回りしただけだが、雨天の落ち着いた景観がかえってよかった。聖徳太子建立の額安寺(かくあんじ)と旧境内の五輪塔などにも寄り道して帰途に着く。 法隆寺に近い安堵町の情報を調べてみると、天理軽便鉄道の廃線跡などがあり里歩きもなかなかおもしろそうだ。歴史探訪のハイキングに相応しいフィールドだと感じた(2020.2.16)。 |
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