入門者向の山登りで湖南にある十二坊(岩根山)へ出かけた。近年は地元が「湖南三山」のひとつとして善水寺を売り出しており、山上にある温泉とともに訪れる人が増えている。 草津線の「甲西」駅から野洲川を渡って岩根の集落に入り、林道花園線で山に向かう。谷沿いの右岸に江戸時代の磨崖不動明王があって、その大きさに圧倒される。温泉の裏側からハイキングコースで山頂に達し、鞍部の東屋で昼食にした。午後は鉄塔からシャクナゲの群生地に向かう。尾根の途中に展望のきく岩があり、野洲川流域を見渡すことができる。朝は晴天だったが、徐々に雲が増えて遠くは霞んでしまった。それでも馴染みの山々が姿を見せて、同定しながら歩くことができた。標高の低い谷筋にシャクナゲがあるものの、花芽はほとんど付けていない。この春は花の少ない可能性が高い。周辺は自然林が広がり、保安林として雰囲気はよかった。 周回して東屋近くまで戻り、林道大谷線で温泉に戻る。善水寺に降りようと敷地を横断すると、そこに50人ほどの姿があった。聞けば私たちと同じ尾根道で寺へ行き、節分の行事に参加されるとのこと。散策レベルの行動で予定の倍近く時間がかかったため、不動寺と磨崖仏は割愛してバス停に向かった(2020.2.3)。 |