探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.540【星田の山】
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茄子石ノ滝(聖ノ滝)
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左=山中の各所で見られたツツジ  右=フユイチゴの群生
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標識(星田山で)
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交野山(右)が近い(一蓋被ノ嶺)
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天王山(遠景中央)と右手に男山(一蓋被ノ嶺)
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尾根道
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左=小松寺小門跡  右=羽伏山
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ほしだ園地「まつかぜの道」
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「星のブランコ」と右手に交野山(ほしだ園地の展望台で)
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 正月の運動不足解消と教室で出かける山の下見を兼ねて、これまで行ったことのない交野市南部のエリアを歩いてみた。生駒山地の主要な山はほとんど登っているものの、人里に近い低い山々は手つかずのままである。調べてみると、「星田三山」「星田連山」といった表現で楽しむ方があることに興味を覚えた。ぽっかり空いた地域の見どころをつないで歩こうと、「私市」駅からまず星田方面に向かう。星田山をはじめ、幾つものピークを踏んでから府民の森ほしだ園地に入り、最後は磐船神社に寄り道しようと考えた。
 星田新池から谷沿いに登ると石碑の立つ石垣が目につく。その上部には茄子石ノ滝(聖ノ滝)が懸かる。地形的にはなかなか険しい要素を持っており、修行と巨石の信仰が連綿とつづく風土を実感する。風化して痩せた尾根やザレも目立つ。小粒ながらなかなか面白いし、地形が複雑なのも行程を飽きさせない。なかには堀切のような急斜面もある。最高峰の羽伏山にも寄ってみた。現地では愛称と思われる地名が数多く使われている。「一蓋被ノ嶺」(いちがいかぶりのせ)は古地図では一蓋被と記されている。郷土史の研究も盛んで、山名の背景をきちんと検証し整理すれば、埋もれていた歴史が地元の財産になるはずだ。
 よく整備されたほしだ園地では、おもいおもいに時間を過ごす家族づれやグループの姿が目立った。初詣で賑わう神社から天野川に沿って下り、磐船峡を見てから左岸の道を駅に向かう。約13キロ、4時間半のコースは新たな発見の連続だった(2020.1.3)。
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