体育の日を中心に信越国境の山々へ出かける予定だったが、台風19号の影響で山行は中止せざるを得なくなった。みなさん休暇で時間があるため、影響を受けていない西へ向かうことにする。行動計画と宿泊・交通の段取りに一日を費やし、けっきょく一泊二日で三瓶山のカルデラを一周することにした。西中国山地を代表する山のひとつである。 三瓶(さんべ)温泉の女夫松(めおとまつ)登山口を出発し、逆時計回りで登山口に戻るコースを歩く。火山性の地形と広大な山麓風景が特徴で、北ノ原・西ノ原・東ノ原などは多くの人が訪れる観光地だ。また、西側に連なる大江高山も火山群で、世界遺産の石見銀山はこのエリアに広がっている。機会があれば訪れたい地域である。 孫三瓶山・女三瓶山・男三瓶山・子三瓶山のピークに登ったが、これらは溶岩円頂丘(溶岩ドーム)である。斜面の急な区間などで歩きづらい場所が多かった。以前はもっとスムーズに行動できたように思う。やはり、地質と近年の地震による影響だろうか。それでも、登山口へ6時間で戻ることができた。残念ながら東方の伯耆大山は雲に隠れたままだった。ただ、秋の草花があちこちで見られ、少し色づいた木々とともに、関西にはない山容を十分楽しむことができた。下の写真以外にも、ミズヒキソウ・ママコナ・ヌスビトハギ・ツリガネニンジン・マツムシソウ・ホソバノヤマハハコなどが咲いていた。見逃したものの、センブリもあったようだ(2019.10.15)。 |