日曜日のトレッキングで、久しぶりに北摂の山を歩いてきた。うまくすれば黄金色の棚田が見られるかもしれないと考え、能勢町森上を出発して三草山に登る。長谷の田園風景は有名で、これまで何度か他の講座でも訪れている。違うコースにするため、下山は猪名川町側の丹州街道(池田道)で「日生中央」駅へ戻る予定だ。 式内社の岐尼(きね)神社に立ち寄り、慈眼寺まで山麓の道を歩く。早々に天気が崩れ雨が降ってきたものの、雨具を着るほどではない。「ゼフィルスの森」の尾根から三草山に達した。着いた時は周囲の見晴らしは悪かったが、昼食の休憩をしている間にそこそこ展望が効くようになる。残念ながら、樹木の成長で山が見づらくなっていた。仕方なく山頂広場の展望図で想像してもらう。 地形図を頼りに上阿古谷へ向かい、時間があるので観勒上人の開基による毘沙門堂へ立ち寄る。元は三草山の山上に建てられていたらしい。災いを退治するため、三種の草を祀ったことが山名の由来になっている。 その後は民田(たみだ)方面に向かい、大部(おべ)峠(小部峠)を越えて内馬場に出た。峠付近には茶屋跡や井戸があって、往時の賑わいが偲ばれる。かつてはクヌギの並木もあったようだが、一部の区間でその片鱗を覗かせていた。内馬場で旧街道の道標を確認し、「彫刻の道」を通って駅に着く(2019.9.22)。 |