探山訪谷[Tanzan Report] |
No.494【隠岐の山を歩いて】 |
島後(どうご) |
左=崩壊が進む大満寺の御堂 右=表情豊かな石仏群 |
大満寺山頂上から西郷方面を見下ろす |
ヤブツバキに覆われる大満寺山の尾根筋 |
鷲ヶ峰展望所から西方を眺める |
550mピークとトカゲ岩 |
550mピークから布施を望む |
島前〔(どうぜん)知夫里(ちぶり)島〕 |
赤壁(せきへき) |
牧畑の石垣〔名垣(みょうがき)〕 |
島前カルデラの一部(赤ハゲ山から) |
島前(西ノ島) |
左=額火神社 右=参道の町石(十九町) |
大満寺山(遠景右)と左の海に三郎岩が見える(額火山展望台から) |
額火神社の照葉樹林 |
摩天崖 |
隠岐島(隠岐諸島)は二つの火山で成り立っている。島前三島(西ノ島・中ノ島・知夫里島)と島後が噴火し、その様子は島の形を見れば理解できよう。現在の島前三島が外輪山にあたり、中央の火口丘が額火(たくひ)山である。島の間を就航する内航フェリーの海域がカルデラだ。島後は大満寺山を中心に標高の高いエリアが中心の火山である。 そもそも大陸の一部だった日本列島が少しずつ離れ、日本海になった歴史を隠岐島は内包している。隠岐片麻岩と呼ばれる大陸由来の岩石が確認でき、その地層に貫入した火山岩がトカゲ岩で、長石の斑晶が特徴である。山を歩くと、美しく驚くような風景があちこちで見られた。予定にはなかったものの、現地で「ぜひ」と勧められた国賀海岸(西ノ島)や白島海岸(島後)にも足を運び、充実の時間を過ごした。 垂直にそそり立つ岩と海食崖。たおやかに延びる雄大な草原。このようなジオパークの自然景観が大きな要素だが、多くの神社が点在する暮らしの風景や流人の歴史も忘れられない。印象的な見どころをいくつか選んで記録しておこう(2019.5.22〜5.26)。 |
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