探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.491【糸井川の見どころ】
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「糸井の大カツラ」
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メノマンネングサ
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不動ノ滝
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左=一ノ滝  右=二ノ滝
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左=三ノ滝  右=甌穴
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「竹ノ内隕石落下之地」碑
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竹ノ内の民家
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 円山川の支流である糸井川はホタルの舞う川として知られるが、古くから金を産出した水系でもある。渓流には滝が懸かり川床には甌穴も見られる。そうした景観も楽しもうと欲張って歩き回った。
 登山口に立つカツラの早緑を眺めてから東床尾山・西床尾山へ登り、「らかん口」へ下山する。道中の谷筋には、精錬所跡や坑道跡が残って往時の生業を伝えていた。ムラサキサギゴケ・ヤマルリソウ・キランソウ・オオカメノキ・タニウツギの花があちこちで咲いている。いちばん目についた花はメノマンネングサで、水辺や林道の石垣などが黄色で埋め尽くされていた。花期ではなかったものの、群生するヤマシャクヤクにも出会った。「床尾(とて)ノ三滝」(一ノ滝〜三ノ滝)に立ち寄り、このエリアの地形や地質を確認する。周辺にも鉱山がいくつも点在していたようだ。流域最奧の集落である和田山町竹ノ内に入ると、日本で記録に残る最古の隕石が落下した地点に石碑があった。往時の人たちの驚きは大変なものだったと思われるが、この地域は鉱物と岩石によほど深い関わりがあるようだ。
 美しい山村・農村の風景を見ながら、高生田(たこうだ)城跡の麓を「和田山」駅めざして歩く。正面の大倉部山がどんどん近づき、円山川を渡ると町に入った(2019.5.12)。
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馬背場橋から上流を望む(正面は西床尾山)
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