探山訪谷[Tanzan Report]
space
space
space
space
 No.49【懐かしい景観――生駒山】
space
space
ikoma_2
space
 暗越から奈良盆地を望む
space
space
space
space
ikoma_3spaceikoma_9
space
 左=暗越の石畳  右=生駒山上遊園地のなかにある一等三角点
space
space
space
space
ikoma_5
space
 「生駒の聖天さん」として親しまれる宝山寺
space
space
space
space
ikoma_6spaceikoma_8
space
 左=「七丁」石付近の桜の古木(仲之町)  右=石段の続く参道(門前町)
space
space
space
space
ikoma_7
space
 矢田丘陵北部の山並み
space
space
space
space
space
space
 生駒山といえば、遊園地や夜景スポットというイメージが一般的だろう。だが、歩いて山中を訪ねると、巨岩・巨石の信仰と修行、古代から続く文化などがあちこちに眠っており、歴史探訪も興味深い。ここでは、もっと身近な「ちょっと懐かしい」と感じる景観を訪ねてみる。
 山頂の南には暗越があり、石畳の道が今も残っている。かつて、大和街道と呼ばれた大阪と奈良を結ぶ最短の街道だ。峠からは、東に若草山や大仏殿を望むこともでき、「まほろば」の風景が視野いっぱいに広がっている。
 昭和初期にできた山上遊園地や、大正時代に開通した日本最初のケーブルカーもポイントのひとつだが、なかでも気に入っているのが生駒山宝山寺の参道である。両側には旅館や飲食店・土産物屋などが建ち並び、多くの参拝者が訪れることを示している。十三丁ある町並みも落ち着いており、老桜が風情を添えている。今では、中腹の駐車場まで車で行く人が多いが、静かな石段では門前町の雰囲気を充分に味わうことができる。家並みの切れた地点では目の前に矢田丘陵が横たわり、横道に入れば人々の生活感も漂う。この地の特質をあらためて感じる道だ。
space
space
space
space
 →「探山訪谷」へ戻る→ホーム(トップ)へ戻る
space