雪山のトレーニングで湖西の寒風・大谷山へ出かけた。今回も行動力を高めることが第一のテーマで、スノーシューの歩行やウィンドクラストの雪面を経験することも盛り込んでいる。 今冬はときおり寒波で雪景色になるものの、自宅で水道管が凍るような気温はまだ一度もない。やはり、長期的には暖冬と言えるだろう。登山口のスキー場では地肌が露出していた。旧ゲレンデの最上部まで登り、尾根に入ると積雪が連続する。植林帯を抜けブナ林になれば雰囲気もよくなりそのままツボ足で進む。 昨日の新雪が20センチほどあり、ラッセルというほどではないものの、それぞれ先頭に立ってルートファインディングをしてもらった。強風が吹き抜ける稜線では、クラストしている箇所がつづき、ルートをどう取るかが重要になる。足元のチェックはもちろん、風の呼吸を読むことや雪庇への注意、進行方向の確認など行動に必要な要素はいくつもある。それらを踏まえて大谷山まで靴のまま歩いた。 吹きつける風はそこそこ強かったが、ツエルトをかぶって休憩しなければならないほどではなく、山頂で行動食を取りながらスノーシューやアイゼンをつける。雲の動きが早く、眺望を得られるかと思うとすぐに雪で視界が閉ざされる。上の写真のように、周囲をなんとか確認することができた(上から3枚は寒風で撮影。下の2枚は大谷山で)。 時間的に厳しくなったので粟柄越からの下山はあきらめ、余裕のできた時間で滑落停止の基本を練習した(2019.2.10)。 |