冬の好天を期待して伊勢の朝熊(あさま)山(朝熊ヶ岳)へ出かけた。現地まで片道3時間以上かかるため、登山口の出発が10時頃になる。そのため朝熊峠まで二十二町の朝熊岳道(たけみち)で登り、下山を六十二町ある緩やかな宇治岳道にした。参加者のリクエストに応え、皇大神宮(内宮)のある門前町(お祓い町)で解散する。 山上からはところどころで展望が得られるものの、ちょっと雲が多めで遠くは霞んでいる。残念ながら、神島の背後に見える富士山や答志島の後ろの南アルプスは望めなかった。南方は太陽光が輝いていたので、志摩から紀伊方面は美しい。 伊勢らしい佇まいの朝熊の集落から、戦前のケーブル跡や旅籠跡を見ながら八大竜王社のある朝熊山(朝熊ヶ岳)の最高地点に達した。ここで昼食にする。その後、経塚群を覗いてから極楽門へ下り、朝熊山山頂展望台で360度の景観を味わった。帰路は金剛證寺の本堂にお参りし、仁王門から旧参道へ廻る。別荘跡の石垣の間に朝熊ヶ岳の一等三角点があり、そばに天測点も設置されていた。これは星を観測して緯度・経度を決める測量ポイントで、昨夏の多祢寺山以来である。対をなす子午線標は真北の「絆の森」にあるという。かつて車やバスが通っていたという幅の広い道で門前町まで下り、月読宮から五十鈴川の駅に向かった(2019.1.11)。 |