2018年最後の山登り講座は、泉南の飯盛山にした。大阪湾や紀淡海峡が望める温暖な地なので、陽だまりハイキングを楽しもうと計画したものである。現地への交通に時間がかかるため、行程を短めに設定する。コースは南海本線の孝子(きょうし)駅を出発して高野(たかの)山から山頂に達し、提灯講山を経てみさき公園駅へ出ることにした。 高野山からアップダウンを繰り返し、道の分岐にも注意しながら千間寺跡を経て山頂に登りつくと、見事な景色が開けていた。西向きの展望台からは、淡路島を中心に海と山が広範囲に認められた。残念ながら、北の六甲はスカイラインがはっきりしない。コースの途中でも周辺の景観が得られ、俎石山や大福山の山容などなかなかすばらしい要素を持っている。高仙寺(孝子観音)やウバメガシ・ヤマモモの林、岩とザレが現れる道など、低山ながら自然度の高い山稜と葛城修験の一部も体感できてよかった。 なお、孝子駅から高仙寺へ向かう取付地点に「葛城第四番信解品(しんげほん)霊場/和泉西國三十三番札所」と彫られた文化八(1811)年の標石が立っているものの、葛城二十八品の順序に合わないので疑問が残る。また新たな課題が見つかった(2018.12.25)。 |