探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.44【東大台の夏】
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 日出ヶ岳への道
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 左=カワチブシ  右=シロヤシオ(ほんのり紅葉が始まっていた)
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 トウヒの風倒木(正木ヶ原)
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 左=ミヤマママコナ  右=大蛇グラ(クラ=「山」に「品」)
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 ニホンジカ(牛石ヶ原)
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 草刈りをしたような手前の笹原にくらべ、保護エリア(後方)の笹は背丈が数倍高い
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 20数年ぶりで台高山脈の最高峰=日出ヶ岳付近を歩いてきた。かつての樹林は明るく開け、背の低い笹原が広がる光景は新鮮だった。これも遷移の一場面に過ぎないが、数百年単位で変遷する自然からいえばほんの一コマでしかないだろう。
 東大台の周回コースでは、展望台をはじめ階段や木道・石畳が整備され、山頂には避雷針付きの東屋まであって驚いた。大蛇グラの岩場では安全柵も設けられている。野性味溢れる台高の山も、随分身近になったという印象を受けた。
 いっぽう、西大台は「利用調整地区」として入域が制限され、ブナを主体とする原生的な林を守る試みがなされている。狭い範囲での利用区分という、現在の環境行政を垣間見ることができ、あれこれ考えさせられる1日だった。
 
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