探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.430【真夏の生駒山で】
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左=孔舎衛坂駅跡  右=「くさか園地」のハイキング道
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左=河内七面山  右=胎内くぐりの出口
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大阪方面の眺望(左の緑は大阪城、遠景は六甲山)
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遊園地内にある生駒山の一等三角点
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奈良方面の眺望(矢田丘陵の向こうに三輪山・貝ヶ平山や音羽三山が横たわる)
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左=暗峠  右=街道沿いは棚田が広がる
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好ましい佇まいの街道筋
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 大阪と奈良の府県界にある生駒山には、登山講座でこれまで何度も登ってきた。多くのコースがあるなかで、今回は「くさか園地」から「生駒縦走歩道」へつながるルートを利用する。登路の近くに河内七面山があり、その位置を特定するのも目的である。インターネットで検索すると写真や探訪記はいくらでも表示されるが、どれも場所が明確でない。まして、「くさか園地」の案内図などは尾根を通るのか谷道なのかも不明瞭である。今回のテーマは「読図」なので、現在地を見極め目的地を先読みする練習にも適している。
 近鉄奈良線の石切駅で整置(正置)して出発し、孔舎衛坂(くさえざか)駅跡から山に取付く。すぐに常緑広葉樹の林になりハイキング道を折り返しながら進む。途中で藪に閉ざされた道に入り、目星をつけてきた方向へ行く。露岩をチェックしながら登ると標高350m付近で鳥居が現れた。百度石の先には胎内くぐりの岩穴が口を開けている。
 ハイキング道に戻ってしばらく進むと石切場跡の岩が目につく。湿度が高いのか汗が噴き出し、袖口が絞れるほど濡れる。その後はアキノタムラソウや植えられたアジサイの花を見ながら山頂をめざす。山上へ直接登れるルートは斜面の崩落で通行止になっており、仕方なく南側へ迂回して登頂する。夏休みだけに、遊園地は親子連れで賑わっていた。
 下山は暗峠から南生駒駅へ、奈良の景色を楽しみながら古い街道を歩く。キンミズヒキの花が咲いている。稲穂が少し色づき始め、暑さの中にもちょっと秋を感じることができた(2018.8.10)。
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