探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.391【小富士山と雨山】
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左=三十三所巡礼道の涅槃像  右=「だんじり吉兵衛さん」
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土丸(槌丸)城跡(手前)と雨山
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左=照葉樹に覆われた小富士山の尾根  右=展望に恵まれる露岩地帯
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左=小富士山をバックに土丸城跡へ  右=土丸城跡の石碑
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左=雨山山頂の神社とヤマモモの巨樹  右=小富士山(左)と土丸城跡
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山麓から見上げる小富士山
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 溜池や用水ダムが多い泉南地域には、盛り上がった岩山があちこちに点在する。平野にもっとも近い200m〜300mの山も例外ではなく、小富士山(泉州小富士山)と雨山も登高意欲をそそる山容だ。地勢的には和泉山脈の前衛にあたる。
 樫井川を挟んで対峙する両山だが、その歴史的背景はかなり異なる。前者は清水が湧き出す「水呑地蔵さん」の背後にあって、神域だからか上部の自然林が美しい。境内のクスノキも見事で、中腹に祀られた「だんじり吉兵衛さん」まで参拝道がつづく。いっぽう、後者は日根野一族の土丸城(土丸山・城ノ山)や雨山城があって、戦略上重要な拠点だった。泉州から紀州へ向かう犬鳴街道(粉河街道)が山麓を通る。山名どおり雨乞いの山でもある。
 訪れた日は冬型気圧配置の影響を受け、残念ながら遠くの景色は望めなかったが、この地の暮らしや社会を感じながら歩く一日になった(2018.1.23)。
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