探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.390【炭山への道】
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左=萱尾神社の切支丹灯篭  右=「方丈石」碑
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左=香水  右=石仏
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供水峠への道
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炭山
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左=「ユウレイ峠」  右=「牛馬道」を醍醐に向けて下る
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 京都再発見の講座で、石田から醍醐にかけての峠道を歩いてきた。先月のトレッキングで付近のピークは幾つか登ったものの、歴史的な要素と古道を繋いで地域の見どころを訪ねたかった。
 地下鉄石田駅から親鸞聖人の生誕地とされる日野誕生院に向かい、日野家の御廟所を見て萱尾神社に達した。峠道に入るとすぐ「方丈石」の道標があり、鴨長明の石碑に立ち寄ってから峠道を進む。緩く折り返しながら登る道は歩きやすく、人々の思いや暮らしが感じられる。やがて、峠名の由来になった香水の湧き出す岩があり、周囲には数多くの石仏が祀られ御堂も建っている。峠はそこからわずかだった。
 日当たりのよい斜面から谷筋に降りると、ほどなく炭山である。長閑な昼下がりの風景を味わいながら上流をめざす。旧日本軍のトーチカがあったとされる「ユウレイ峠」へ登り、「牛馬道」を醍醐に下山した。明治以降、物資を運ぶために造られた道だろうが、現在の地形図にも記載され道幅も広い。山麓から宇治にかけて軍の施設が点在しており、木幡の工場への引込線跡などを今も見ることができる。最後は送電線の巡視路を使って住宅地に下りた(2018.1.16)。
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