探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.384【奇勝、屯鶴峯】
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さまざまな表情を見せる懸崖
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 奈良県香芝市にある屯鶴峯(どんづるぼう)へ行ってきた。奈良や大阪の方なら遠足で行くようなところだが、これまでなかなか訪れる機会がなかった。「ダイトレ」(ダイヤモンドトレール)の起点なので、その下見も兼ねている。
 二上山の火山活動に伴う地質が周辺に広がる。火山灰や火山礫に覆われたエリアが隆起し、風化・浸食によってできた景観である。松林に屯(たむろ)する鶴に見立てた地名だ。凝灰岩の白い岩肌と奇怪な造形が珍しく、奈良県の天然記念物に指定されている。最高地点は道が通り過ぎるだけだったが、岩場の上り下りはなかなかおもしろい。谷筋へ降りるとナメ床があったり地下壕が口を開けており、寄り道しながら時間をかけて周回した。
 壕は第二次世界大戦時のもので、本土決戦用に掘られた地区防衛隊地下司令部の跡(『大阪の山歩き100』清水 満著、2016年、ナカニシヤ出版)だという。その一部は、京都大学の地殻変動観測所として現在も利用されている(2018.1.2)。
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地下壕
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