「京都再発見」の講座で、京都府自然環境保全地域に指定されている片波川源流の台杉群生地に出かけた。初心者向のトレッキングクラスなので、現地までできるだけバスを利用する。そこで、丹波広域基幹林道を使ってアプローチをはかり、そのあと深見峠まで走ってみた。ちょうど、広域林道の東半分近くにあたる。また、上桂川(淀川水系)と八丁川(由良川水系)を分ける脊梁(本州の中央分水嶺)なので、ソトバ山にも登ってその自然林を体験する計画にした。 近畿地方を台風が通過した直後なので、道路状況は現地へ行ってみないとわからない。計画どおりにいけばよいのだが、不安を抱えたまま鞍馬街道を北上する。林道に入ってから、谷筋は問題なかったものの稜線近くでは木が倒れていたり斜面の崩落や路面への石の流出が目立つようになった。人力で何とか対応しながらゆっくり進む。管理者から鍵を預からないと入山できないものの、この日は鷹の写真を撮りに来たカメラマンのタクシーと出合ったり、廃村八丁に来ている車があったり、いろいろ使われている事実を知った。 参加者からは、京都にも屋久島のような杉の景観があることに驚きの声が上がり、まさに再発見の一日になった(2017.9.19)。 |