探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.360【心学の道】
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與能神社前に立つ「心学の道」の標石(『都鄙問答』の一文が彫られている)
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左=與能神社  右=桜峠付近の道
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「心学の道」頂上
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 石田梅岩の生家
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 石田梅岩遺愛の蓮
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 あるべき人の道を説いた石田梅岩(いしだ ばいがん)は、亀岡が誇る偉人のひとりだ。「負けるが勝ち」などの言葉はよく知られ、「三方よし」(近江商人)も企業のあり方を説いた理念として「心学」に近い。その生家を訪ねるハイキングコース(「心学の道」=9月〜11月は、桜峠〜春現寺の間が入山禁止)があることを知って、西国三十三所観音巡礼の道とつないで歩いてみた。
 亀岡市曽我部町寺の與能(よの)神社を出発して桜峠に達し、「心学の道」で東掛(とうげ=峠村)の生誕地に向かう。残念ながら、地元の観光サイトでは曖昧な表記しかされておらず、情報としてあまり役立たない。地形図にきちっと示す必要があるので、この日はハンディーGPSを持参した。また、南掛(なんげ)以降の巡礼道も時代によって変わった可能性が高く、ぜひ検証したいと興味が募る。
 第二十一番札所の穴太(あなお)寺から第二十二番札所の総持(そうじ)寺への順道は六里(約24キロメートル)。途中には、桜峠・倉谷〜鎌倉・清阪峠・国見峠といくつもの峠があり、「京都再発見」の講座で区切って実施しようと考えている。
 厳しい暑さに、この日は東別院町の倉谷で切り上げたものの、道端にはゲンノショウコ・アザミ・ハナタデなどが咲き始めていた。立ち寄った南掛(なんげ)の甘露寺ではサルスベリの花が美しく、思いがけず十一面観音坐像にも手を合わすこともできた(2017.8.22)。
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 甘露寺の十一面観音坐像(京都府指定文化財)
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