探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.351【深瀬三本木】
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鷹司兼平の宝篋印塔(中央=鎌倉時代)と近衛兼経の如法石塔(右=鎌倉時代)
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慧友上人の円形三重石塔(江戸時代)
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 左=白雲橋の傍らに立つ墓地への標石  右=高山寺の表参道
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 栂尾高山寺は、高雄神護寺・槇尾西明寺と並ぶ清滝川沿いの名刹で、石水院や鳥獣人物戯画で名高い。緑に包まれた堂舎もすばらしく、静かな境内で過ごすひとときは気持ちを落ち着かせてくれる。時間があれば必ず立ち寄る好みの場所である。
 京都一周トレイルを歩く講座で、この日は鷹峯源光庵前から沢ノ池を経て栂尾まで歩いた。ゆっくりしたペースだったものの、早く到着したので深瀬(ふかいぜ)三本木に足を向ける。場所は福ヶ谷出合から上流の清滝川(東岸)を示しており、ちょうど境内の対岸にあたる。茶園跡は明確でないものの、近衛家・鷹司家の墓地と慧友(えゆう)僧護(慧友上人)の石塔が目を引く。上人は江戸末期に高山寺の堂舎と寺宝の保護に努めたとされる人物である。目の前の屈曲する渓流は美しく、栂尾の別の貌を楽しむことができる(2017.7.12)。
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