探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.334【櫃ヶ岳(吉野)の眺望】
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 龍門岳(右遠景)と広橋峠の尾根(中景)
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 栃ヶ山(右中央)と雲に覆われる吉野山・大天井岳方面
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 稲村ヶ岳(左)・バリゴヤの頭(右)
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 山頂から見る弥山・八経ヶ岳(右遠景)
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 大峰山脈前衛には、数百メートルから千メートルを超える山々が広範囲に点在している。アプローチが不便なことと距離があるため、日帰りの登山講座で出かけることをためらっていた。だが、行きやすい山域から目的の山を選ぶのがだんだん難しくなっており、今回初めて西吉野へ行くことになった。
 下市町と五條市にある栃原岳(金峯山・黄金岳・金岳)・銀峯山(白銀岳・銀岳)・櫃ヶ岳(銅岳)を総称して「吉野三山」と呼ぶ。それぞれ山頂に波比売(はひめ)神社・波宝(はほう)神社・櫃ヶ岳八幡神社が祀られており、どれも暮らしと結びついた山々である。周辺には丹生(にう・にゅう)地名が多く見られるので、古くから辰砂を産出する豊かな土地だったと思われる。そのため、地域の空気ものどかで好ましい風景が広がっていた。
 この日は、丹生川上神社下社のある長谷(ながたに)から栃ヶ山に登り、櫃ヶ岳から西吉野町川岸に下って城戸(じょうど)へ出るコースを選ぶ。往復とも路線バスが利用でき、講座に相応しい山行となった。植林のヒノキが成長したため、山上からの眺望は限られていたが、それでも新緑に包まれる山里の景色を十分に楽しむことができた。参加者にとっては、気持ちの上で近畿の屋根=大峰山脈がぐっと近づいたのではないだろうか(2017.4.25)。
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 櫃ヶ岳(下手垣内から)
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 山の中腹には民家や寺が点在する
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