探山訪谷[Tanzan Report] |
No.301【「湖南アルプス」の岩山】 |
新免からの登路はガレ・ザレがつづく |
岩場を登る |
堂山から岩稜を振り返る |
稜線の岩場 |
「湖南アルプス」といえば太神山や矢筈ヶ岳が代表的な山だが、山の魅力から評価すると近くの「金勝アルプス」に軍配をあげたい。では、この山域で挙げるとすればどこだろうか。まず思い浮かぶのは堂山である。平野へ張り出した尾根の末端にある低山で、わざわざ遠方から人を募って登りにくるほどではないと感じていたが、名古屋の会社からガイドの依頼が届いた。中部地方なら魅力ある山が目白押しで、実現するとはとても信じ難かった。しかし、早々と募集人数いっぱいになって催行されるという。 百名山や二百名山、周辺の温泉などを含める似通った企画が多い中で、いま他所にはない少し変わった山登りが求められている。今回の行程は新免から堂山に登り、阿弥陀河原から鎧堰堤を経てアルプス登山口へ下山する4時間ほどの短いコースだったが、参加者からは「おもしろかった」という声が多く聞かれた。ガレ・岩場・砂防の歴史・信仰の道など、バラエティに富むエレメントがよかったのではないか。私にとっても、コースを考える上で再認識する一日になった(2016.12.4)。 |
山頂の展望(遠景は琵琶湖と比叡山) |
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