経済だけでなく、登山や探検の分野でも中国が世界的に注目を集めるようになった。その中国国内の動向を反映するかのように、最近は登山関係の雑誌や書籍が数多く出版されている。
写真は『戸外探険 OUTDOOR EXPLORATION』（2009.04）で、四姑娘山（6,250m＝四川省）の南西稜初登攀（2008.9.21〜9.30）の記録が目を引く。また、パラグライダーの報告もある。その他、札達（西藏自治区阿里地区）探訪や風土・人物にスポットを当てた記事がつづく。特集として、四川大地震の一年後を現地に訪ねたリポートがあり、アプローチや入山情報も掲載している。
巻末にあるアウトドア用品を扱う店舗一覧を見ると、拉薩や成都・烏魯木斉だけでなく、全国で装備類を購入することができるようだ。1980年代のたいそうな登山隊を知る者としては、時代の変化をより強く感じる誌面である。
『戸外探険 OUTDOOR EXPLORATION』
新疆人民出版社（烏魯木斉）／ISSN 1009-8828／20元（人民元）・26元（香港元）／215×278mm／176ページ／オールカラー印刷／並製
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