探山訪谷[Tanzan Report] |
No.275【大雪山へ】 |
旭岳(勇駒別から) |
噴気孔から立ち上る煙(地獄谷) |
トムラウシ山(旭岳登山道から) |
旭岳東面の雪渓を下る |
お花畑のつづく登山道(北海岳付近) |
赤石川の徒渉点はスノーブリッジで渡る |
『山旅倶楽部』で要望のあった大雪山を計画した。希望者も10名になり、みなさんの関心が高い高山植物の咲き始める7月中旬を選ぶ。こちらが梅雨の頃は、北海道では比較的好天が期待できるからでもある。 北海道の山岳ガイド=辻野健治さんからアドバイスをいただき、装備なども最悪の状況を考えて準備した。現地で聞くと、今年の雪解けは例年に比べて10日ほど遅れているらしく、旭岳と後旭岳の間にある雪渓もやや大きい気がする。また、黒岳から層雲峡へ下るコースも残雪がところどころ道を塞ぎ、最後まで気が抜けない行動になった。 参加者にとってなにより刺激を与えたのは、スノーブリッジで川を渡ったことだろう。流れの中央は雪の層が薄くなっていることを説明し、何本も走るクレバスとヒドンクレバスを見極めながら慎重に進む方法などを体験してもらった。今後の山行につながる経験は今回のハイライトだったのではないだろうか。 そして印象的だったのは、開花時期を迎えた花々がどれも鮮やかだったことである。花や葉が痛んでない美しい姿は、やはりこの季節ならではの良さだと思う。以下、山麓と山上で出会った花たちの一覧(2016.7.12〜7.13)。 |
勇駒別 |
左=オオハナウド 右=ヤマブキショウマ |
左=マイヅルソウ 右=ゴゼンタチバナ |
左=ツマトリソウ 右=ウラジロナナカマド |
左=アカモノ 右=マルバシモツケ |
左=トカチフウロ 右=イブキトラノオ |
左=コガネギク 右=ミヤマアズマギク |
左=オオバタケシマラン 右=ミヤマスミレ |
左=チシマノキンバイソウ 右=エゾイソツツジ |
左=エゾゼンテイカ・マルバシモツケ 右=エゾムラサキ |
左=オガラバナ |
姿見ノ池〜黒岳 |
左=ウコンウツギ 右=アオノツガザクラ |
左=メアカンキンバイ 右=エゾイチゲ |
左=エゾノツガザクラ 右=タカネスミレ |
左=キバナシャクナゲ 右=ミツバオウレン |
左=エゾコザクラ 右=チングルマ |
左=イワブクロ 右=イワブクロ(白花) |
左=ミヤマキンバイ 右=ミネズオウ |
左=イワウメ 右=エゾイワツメクサ |
左=コマクサ 右=クモマユキノシタ |
左=イワヒゲ 右=チシマクモマグサ |
左=チシマキンレイカ 右=イワギキョウ |
左=ハクサンチドリ 右=カラマツソウ |
左=ミヤマオダマキ 右=エゾツツジ |
左=ヨツバシオガマ 右=エゾノハクサンイチゲ |
左=ヒメイソツツジ 右=エゾノレイジンソウ(?) |
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