ここ数年は気象災害が多発し、これまでに見られない地形の変化が各地で起こっている。このページのNo.150もその例だが、大雨による被害が大半を占める。なかでも花崗岩地帯は変動も大きく、関西のかなりの地域が影響を受けると思われる。地震より頻度が高いだけに、対処法を考え身につけておかなくてはならない。 六甲を横断する芦有ドライブウェイも2014年の夏から通行止がつづいており、真土の崩落は復旧も並みたいていでないことを示している。2月の「冬の六甲を歩く」山行は、有馬四十八滝をめぐるコースを計画していた。そこで、最近の状況を知りたくネットで検索すると、いくつかの記録がピックアップされた。瑞宝寺谷と紅葉谷も同様に崩落が見られるものの、十分にこなせそうである。それなりの装備を準備して入山した。 瑞宝寺公園から筆屋道を登り、射場山の山頂を踏んでから炭屋道を大谷に下りた。午後は、白石滝の手前から百間滝と似位滝を経て紅葉谷道に上がり、七曲滝の落口に寄って有馬へ下った。写真はその様子である。登山の「現場対応力」(経験・知識・技術・アクシデントの備え)があり、慎重に行動すればそう難しいルートではない。だが、慎重にそしてスピーディーに歩くことが求められる。 |