探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.176【春を探す】
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 ヤマザクラが咲く大黒谷を遡る
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 左=ネコノメソウ  右=オオタチツボスミレ
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 新緑のオグロ坂
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 左=タムシバ  右=イワウチワ
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 落葉広葉樹林は褐色のまま(峰床山の尾根から皆子山を望む)
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  左=ハウチワカエデ  右=ミヤマカタバミ(ピンク)
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 林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれている「花脊の三本杉」
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 3月・4月と肌寒い気候がつづき、なかなか冬物を手離せない毎日だった。それでも、我が家のブナやトチノキが新芽を出しはじめたので、暖かな一日を実感したくウズウズしていた。
 移動性高気圧におおわれた快晴の日、そのチャンスを生かして峰床山と八丁平を歩いてきた。京都市内では、すっかり新緑が景色の主役に置き換わった印象だが、北端の久多(左京区)では桜が五分咲きから満開を迎えたところである。オグロ坂を登りはじめると、ミヤマカタバミやイワウチワの花が見られ、標高を上げるにつれて徐々に緑が薄まっていく。八丁平の谷筋には残雪があり、冬枯れの山肌にタムシバの白が点々と浮かんでいた。大悲山に下山して、神木である「三本杉」にも立ち寄った。日本有数の杉が北山にあるのも嬉しい。春から冬へ、再び春へ。季節を満喫するひとときを過ごした。
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