探山訪谷[Tanzan Report] |
No.152【比良を眺める】 |
蛇谷ヶ峰(白倉山から) |
遠景=左から、蛇谷ヶ峰・ツルベヶ岳・武奈ヶ岳・コヤマノ岳・シャクシコバノ頭・堂満岳・烏谷山(桑谷山から) |
遠景=左から、コヤマノ岳・シャクシコバノ頭・堂満岳・烏谷山・比良岳・蓬莱山(桑谷山から) |
左=武奈ヶ岳西面(鎌倉山500m付近から) 右=堂満岳(坊村の対岸から) |
馴染み深い比良山系も、代表的な景観は東の琵琶湖側からのものであろう。ながらく無沙汰している西側からはどんな姿なのか。このところ気になっていたのだが、つづけて近くから眺める機会を得た。 この辺りの山々を頻繁に登っていた頃は、落葉広葉樹の林床が深い笹で覆われていたため、周辺の景色を見ることすらままならなかった。その後、北山や比良の全域で花が咲き枯れてしまったので、見通しが大変よくなった。クマザサは一部で復活しているものの、大半は明るい林床を今も維持している。この30年から40年で、植物の一生と世界は人間のそれとはまったく違うことを教わった。現況も遷移の一コマだと心に刻みたい。展望のきく地点から眺めて、比良の連なりを再確認しているこの秋である。 |
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