探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.133【初夏のリトル比良】
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 左=岩阿沙利山(左)と北主稜  右=阿弥陀山(左)と泰山寺野・饗庭野
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 左=尾根道に咲くヒメシャガ  右=咲き始めたタニウツギ
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 左=広範囲に広がる下草のない落葉広葉樹林  右=独標662mの岩に設けられた測量ポイント(かつての、揚水ダム計画に関係するものか?)
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 稜線には大きなブナも
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 1000m超クラスの山々に比べて、リトル比良は主峰群を終えた人たちの山と言えるかもしれない。寒風峠から岳山・見張山の主稜は人の姿もあるが、周辺部は静かな尾根と谷がいくつも眠っている。中学生の時に、初めて堂満岳へ登ってから親しんできた比良連峰。しかし、リトル比良は登山の回数やルートがやはり少ないので、きちっと踏査する必要も感じてきた。
 標高が低いので、これまでは晩秋や早春に出かけることが多かった。緑の濃くなる季節も見たいと、富坂口から北小松まであちこち寄り道しながら歩く。下山後の印象は、野性味溢れるエリアであることがわかり、その良さに刺激を受ける一日となった。オトシ周辺のゆるやかな地形と樹林、とつぜん現われる岩峰やガレ・岩場、古い道と生業の痕跡など、なかなか素晴しい出合いがあった。
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