探山訪谷[Tanzan Report] |
No.13【札幌近郊の山】 |
余市岳 |
左=積丹半島の山々を望む(「飛行場」への途中から) 右=最後の急登 | |
後方羊蹄山とニセコの山々(山頂より) |
札幌の南西部には、1000m前後の山が数多くあり、積雪期にスキーを利用して登られてきた。今では登山路が整備されているが、沢登りやスキーでしか山頂に立てないルートも多い。とくに、昭和初期からスキーツアーの山とされたところは、ヒュッテや山小屋がいくつも建てられ、札幌の登山者たちの心の故郷ともいうべき山域になっている。都会のすぐ近くに、奥深く美しい自然が残されているのも北海道らしい。 最高峰は1488.1mの余市岳で、以前は余市川の源流に位置するはるかな存在だった。近年、「キロロリゾート」(スキー場)の開発によって、1185mまでゴンドラを利用できるようになり、札幌国際スキー場と結んで比較的簡単に登られるようになった。だが、朝里岳(1280.8m)との間に広がる「飛行場」は現在地を見失う危険性が高く、気象条件次第ではかなり難しい。 東側の白井岳(1301.6m)を合わせて「余市三山」と呼ばれている。そのほか、札幌の奥座敷といわれる定山渓を中心にして、百松沢山・無意根山・喜茂別岳・空沼岳・札幌岳などが連なる。 *写真撮影=田代妙子 |
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