探山訪谷[Tanzan Report] |
No.129【探訪――白滝山の池】 |
1080m峰から望む武奈ヶ岳・コヤマノ岳と白滝山への尾根(前景) |
左=1080m峰を下り最初に出合う池 右=地形図に載っていない二番目の池 |
窪地の一部にしか水がない長池 |
満々と水をたたえる長池(2012年5月撮影) |
湿地帯になった谷の源頭を進む |
左=長池の手前にある三番目の池 右=カシラコ池(2012年5月撮影、今回は干上がっていた) |
左=ほとんど水のないスギヤ池 右=オトワ池 |
アドバンスコースとして、蓬莱山から白滝山への尾根を歩いた。かつての濃密なヤブが姿を消し、大きくなった樹木を縫うように辿るコースは美しかった。比良山系最後の静寂域として、好事家にはよく知られた尾根である。途中にある1080m峰を、最近では「森山岳」と呼ぶようだ。山頂にはその標識もあった。だが、根拠のない山名は混乱を招くだけで、草川さんの本や市販のガイドマップは取り上げていない。 落葉広葉樹に覆われる尾根にはいくつもの池があって、それらを訪ねるのが今回の目的である。あちこちでタムシバの白い花が咲き誇り、芽吹き前の冬枯れの山稜を満喫する。今冬は積雪が少なかったのか、水のない池も見られた。下降につれて徐々に緑が増え、イワウチワやヤマザクラの花に春を感じながら下山した。 |
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