探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.11【積丹半島の山】
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積丹山塊
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積丹岳(左)と余別岳(積丹原野・野塚より)
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東尾根積丹岳
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左=積丹岳東尾根  右=積丹岳
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余別岳日本海
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左=余別岳  右=ポンネアンチシ山の稜線・珊内岳と日本海(左奥)
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 積丹半島には、余別岳(1297.8m)をはじめ積丹岳(1255.3m)・ポンネアンチシ山(1145m)・珊内岳(1091.1m)など1000m級の峰が連なり、大きな裾野の雄大な風景が広がっている。
 日本海に突き出ているため冬季の気象は厳しく、条件によっては慎重な行動や準備が求められる。この地は、人の少なさに加えて後方羊蹄山(シリベシ・シリヘシ)やニセコの山々など、周囲を取りまく景観と海の美しさにその特徴がある。そのため、海産物やフルーツなど周辺の食や風土を一緒に楽しむスタイルが、この山塊の山登りに相応しい。

 2007年4月に、この山塊を初めて訪れることができた。時間の関係で積丹岳東尾根の往復しかできなかったが、その美しさとすばらしさの一端を十分に味わった。
 婦美にある登山口上部の溜池付近までは除雪されており、その終点で泊る。標高410m付近の休憩所=山小屋は使用可能なので、ここで泊れば翌日の行程が楽になるだろう。積丹岳から余別岳に至る稜線には岩峰(「岩塔」と呼ばれる)があり、その通過が成否を分ける。数年前に、国土地理院によって尾根筋のヤブが切り開かれており、今では無雪期に訪れる人も増えているようだ。
 十勝連峰や大雪山などの華やかさはないものの、北海道南西部の地域性が魅力の山域と言えよう。

 4月18日の記録=登山口上部の溜池(標高410m=4:40)―休憩所(5:15〜5:50)―森林限界(7:05)―
         積丹岳(9:00〜10:15)―余別岳(11:30〜11:40)―積丹岳(13:05〜13:10)―休憩所(14:25〜14:45)―
         溜池(15:10)
      天候=晴れ、一時ガス。西風やや強し
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