探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.1050【梅雨空の大文字山】
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左=インクラインのねじりマンポ(扁額=雄観奇想)  右=カツラの青葉
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左=ガスに覆われる尾根道  右=ネジキ
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霧が動き始める
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火床からの景観
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やがて、霧が晴れてきて市街が見え始めた
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 入梅して雨天の日に大文字山へ登ってきた。集合が蹴上だったので、国宝になる見通しのインクラインなど琵琶湖疏水の施設と公園でその事業を簡単に説明する。線路脇のカツラの青葉が雨でいっそう瑞々しい。
 日向大神宮に参拝し、境内から思案処(思案ヶ辻)を経て山頂をめざす。雨が強くなり山道は川のようになる。水たまりも深く大きいので歩き難い。樹林の幻想的な風景がつづいていたが、山頂に近くなるとネジキの花が多く見られた。
 昼過ぎに頂上へ着いたものの、濃霧で周囲を望むことはまったくできない。私たちのほかに人の姿はなかった。「大文字」の火床に向かう尾根では、濃淡ある広葉樹の緑色が美しい。
 開けた火床の最上部に着いたときは白い世界だったが、数分すると霧が動き始めて色が変わってきた。弘法大師を祀る「大」の中心では、次第に遠くの景色も眺められるようになる。刻々と変化するこのような光景に出会うことは、なかなか難しいのではないか。
 山中ではリスにも出会い、静かな山を楽しむことができた。雨も、また良しである(2025.6.11)。
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