探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.102【深緑と流水の夜叉ヶ丸】
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 夜叉壁と「昇龍ノ滝」の際を登る
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 池ノ又左岸の深いブナ林をトラバース
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 上流へ向かうと、前方にアルペン的な景観が出現する
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 昨夏に二度訪れた夜叉ヶ池。目標は三周ヶ岳と夜叉ヶ丸のそれぞれだったが、戦前の「薮山三周」の表現どおり、一等三角点の山頂は片道一時間以上の薮漕ぎが求められる。もう一峰ははっきりした道があって、池だけで飽き足らない人にもっと登られてよい山だ。
 そんな思いから、雑誌に取り上げてもらう機会を得た。コースは岐阜県揖斐川町川上からの池ノ又だが、福井県側にもよい道がつづいており、どちらもお勧め。なにより、緑濃いブナ林と水辺をたどるロケーションがすばらしい。この地は、紅葉かニッコウキスゲの咲く頃が話題となるものの、夏もよさがあることを実感した。
 文献によっては、このピークを「夜叉ヶ池山」と表記している。しかし、歴史的な呼称があるのだからそれに従いたい。付近には、高丸・バンドー丸・美濃俣丸・ヨセン谷丸・夏小屋丸・焼小屋丸など、「丸」の付く山が多いのもこの山域の特徴である。

 詳しくは、『山と溪谷』(2012 August No.928 山と溪谷社 2012年7月15日発売)の「8月 全国隠れ名山」で。
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 『山と溪谷』8月号の表紙
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