生駒山地を越える清滝街道。大阪と奈良を結ぶ古くからの道で、府県境は東側の磐船街道が通る天野川にある。清瀧山(眼鏡山)は峠近くの南西側にあり、四條畷市の最高峰である。南側は「むろいけ園地」が広がり、飯盛山とともに人々で賑わう。しかし、このエリアは静かで、南東側にある飯盛中山とつないでトレースしようと清瀧からスタートした。 JR「忍ヶ丘」駅から清滝川に沿って上流をめざし、まず式内社の國中〔く(に)なか〕神社に参拝。旧道から国道を高架橋で越え、大師堂を見て「火之神」社への谷に入る。流れを渡りながら進むと、狭まった正面に白滝(妙見滝)が見える。滝の手前で折り返して石段を登れば、神を祀る塚や石碑がいくつも現れた。やがて、尾根に取り付き南へ進むと「緑の文化園」の境界に達する。送電線の先に清瀧山(眼鏡山)のピークが見える。 谷筋は薮が煩わしいので、園内を南から東に回り込み、巡視路の階段を登って頂上に達する。木々に遮られて展望はなく、吹き抜ける風が冷たいので園地に降りて昼食休憩とした。 午後は竜王池の傍から竹林に入る。巡視路のハシゴで再び尾根に取り付き、最高地点(標高320m)を越えると飯盛中山の四等三角点(標高=300.0m。点名=雀河原)に着いた。送電線の先に大峰山・鷲峰山・三ヶ岳など山城南部の山々が姿を見せ、木津川を挟んで奈良方面の山なみが右手につづく。雪雲が次々と押し寄せてくるため、遠方の山は姿を隠していた。 緩やかな雑木林の尾根を降って、田原台1丁目のバスターミナルに出る。4時間程度の軽い山行だったが、正月の運動不足を少し解消できた(2025.1.10)。 |