探山訪谷[Tanzan Report]
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 No.1011【保津峡】
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左=「保津峡」駅のビジュアル  右=壁岩側から橋上駅を見下ろす
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保津川(鵜飼橋から下流側)
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左=鵜飼橋と「トロッコ保津峡」駅  右=工事車両と出合う
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跨線橋はあるがプラットホームは一面しか使われない
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落合
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地層の褶曲が美しい書物岩
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六丁峠への道から保津川を見下ろす(中景の吊橋は鵜飼橋)
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左=一ノ井堰  右=右岸から見る堰と小倉山(中景)・愛宕山(遠景)
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 亀岡から嵐山まで、蛇行する大堰川(桂川)を保津川と呼ぶ。淀川水系の桂川は流域面積も広く、地域ごとに呼称が多岐にわたる。角倉了以の開削によって、丹波から林産資源を中心に多くの物資が運ばれた。嵐山や西高瀬川一帯に製材所が多かったのはその名残である。現在は「保津川下り」で多くの観光客を迎える。峡谷の区間は京都府立保津峡自然公園で美しい景観がつづく。
 季節を問わず出かけるエリアだが、冬枯れの風景のもとJR「保津峡」駅から保津川を見ながら六丁峠を越えて嵯峨鳥居本に出た。なにかキャンペーンが始まるのか、駅ではシンボルとキャラクターが迎えてくれる。川の上に架かる駅と両側のトンネル(第一・第二保津トンネル)は難工事で、道路が狭いため大型のロープウェイで資材・機械などが運ばれた。説明によると8年半の工期の末、1991年に完了したとある。
 単線だった旧山陰本線の「保津峡」駅は、いまは「トロッコ保津峡」駅になっておりちょっと立ち寄ってみた。かつては行き違いのできる構内だったが、片方のプラットホームが拡張され線路は単線になっている。しばらくするとディーゼル機関車の前照灯が近づいてきた。バラスや枕木を積んだ工事用の車両だった。
 寒風が吹き抜ける川面を数隻の舟が下っていく。昼食のため、落合(清滝川の合流点)で川原まで降りて景観を楽しんだ。曲折する六丁峠の途中からは、V字に切れ込む川筋を望むことができる。最後は嵐山の一ノ井堰を見て行程を終えた(2025.1.8)。
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